素破・透波(読み)すっぱ

精選版 日本国語大辞典 「素破・透波」の意味・読み・例文・類語

すっぱ【素破・透波】

〘名〙
盗人(ぬすびと)詐欺師(さぎし)すり。かたり。すっと。すっぱの皮。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)七「其やうな者をあつめてをいたぞ。すっぱどもをぞ」
戦国時代野武士強盗などから出て間者をつとめた者。忍びの者。乱波(らっぱ)突破
※本福寺跡書(1560頃)東山大谷殿破却之事「この慰、すまいのぎゃうじ、すっぱのてがらし、軍に意得、人の見知りたるなれば」
邪心。いつわりの心。うそ。また、それらの心をもっている者。〔文明本節用集(室町中)〕
洒落本・秘事真告(1757頃)堀江の相「おぼこな顔をしてといふ様な邪気(スッハ)はすくなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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