素網(読み)すあみ

精選版 日本国語大辞典 「素網」の意味・読み・例文・類語

す‐あみ【素網】

〘名〙 歌舞伎衣裳一つ時代物武士盗賊などが、鎖帷子(くさりかたびら)を着たようにみせかける丸首シャツで、黒絹糸を網状に編んだもの。網襦袢。ふつうは肌着の上に着るが、「伽羅先代萩」の仁木弾正のように素肌の例もある。
※歌舞伎・白縫譚(1853)序幕「怪典大百日(かいてんおおびゃくにち)、黒の褞袍(どてら)、丸ぐけ素網一本ざしにて片足出して見得

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android