索（読み）サク

デジタル大辞泉

さく【索】［漢字項目］

［常用漢字］　［音］サク（漢）　［訓］もとめる
１ 太い縄。つな。「索条／鋼索・縄索じょうさく」
２ 手づるによって探し求める。「索引／検索・思索・詮索せんさく・捜索・探索・模索」
３ ばらばらに離れて無くなるさま。「索然・索漠」
［難読］索麺そうめん

さく【索】

縄。綱。ロープ。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

さく【索】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 縄(なわ)。綱。縄索(じょうさく)。〔五国対照兵語字書（1881）〕 〔詩経‐豳風・七月〕
3. ② 仏像の手に、ある意味を示すものとして持たせる縄。不動明王の金剛索、観音の羂索(けんさく)などがある。さっく。
   1. [初出の実例]「たけ三四尺計なる童子の〈略〉左手に剣并索をもち、右手に剣印をなす」(出典：古今著聞集（1254）二)
4. ③ 不動明王の持つ索を彫った、刀身の彫刻。

さっく【索】

1. 〘 名詞 〙 「さく（索）」の変化した語。主に謡物(うたいもの)などの中でいう。さっくの縄。
   1. [初出の実例]「中央に大日大聖不動、動くか動かぬか索(さっく)の、なまくさまんだばさらだ」(出典：謡曲・道成寺（1516頃）)

出典　精選版 日本国語大辞典