細川池(読み)ほそがわいけ

日本歴史地名大系 「細川池」の解説

細川池
ほそがわいけ

[現在地名]福部村細川など

細川集落の南、砂丘の後背地に形成されていた潟湖。寛政(一七八九―一八〇一)頃までにほぼ埋立がなされていたらしく、「因幡志」に「中比までは大池なりし由近代砂を吹き池辺を埋め其所新田となり今僅に沢の如く素流一条村の西を廻りて岩戸の海に入る」とある。下池とも称し、西の湯山ゆやま(上池)と小川で通じており、南からは塩見しおみ川・矢谷やだに(現箭渓川)が注ぎ込んでいた。埋立が行われる前は鯉・鮒・鰻などのほか鯰もとれたという(因幡志)

埋立が本格化したのは享保年間(一七一六―三六)で、同七年の細川池廻所々新田普請帳(福部村誌)によると新田方の役人治右衛門の差配の下で埋立と用排水路の整備がなされ四反二畝一五歩の新田が造営されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android