終・畢(読み)おわり

精選版 日本国語大辞典 「終・畢」の意味・読み・例文・類語

おわり をはり【終・畢】

〘名〙 (動詞「おわる(終)」の連用形名詞化)
① 続いている物事の、それ以上の先がなくなること。また、その最後の部分。しまい。すえ。はて
※地蔵十輪経元慶七年点(883)一「始には則ち架(かまへ)を東朝に学し、末(ヲハリ)には乃ち道を西城に訪(とぶら)ふ」
※民部卿家歌合(1195)「年ふれど恋はをはりもなかりけり思ひそめしは初めなりしを〈藤原宗隆〉」
② 特に、人の一生が終わること。また、その最後の時。臨終末期(まつご)
※栄花(1028‐92頃)鶴の林「人のおはりの有様・夢などこそは、聞き置きて往生と定めたれ」

お・える をへる【終・畢】

〘他ア下一(ハ下一)〙 を・ふ 〘他ハ下二〙 (その時まで続けてきたことを)すませる。終わらせる。極めつくす。果たす。しとげる。
書紀(720)崇神七年二月「冀はくは亦夢の裏(うち)に教へて、神恩(かみのうつくしみ)を畢(をへよ)
万葉(8C後)一四・三五〇〇「紫草(むらさき)は根をかも乎布流(ヲフル)人の児の心(うら)がなしけを寝を遠敝(ヲヘ)なくに」
※二少女(1898)〈国木田独歩〉下「お秀も高等小学を卒(ヲ)へることが出来」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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