組付(読み)くみつく

精選版 日本国語大辞典 「組付」の意味・読み・例文・類語

くみ‐つ・く【組付】

[1] 〘自カ五(四)〙 組もうとして相手につかみかかる。取りついて組む。
浄瑠璃嫗山姥(1712頃)四「熊ことともせずねぢ付んとすれ共いつかなうごかばこそ、からみ付けばこぢはなし組付けばをしふせ」
[2] 〘他カ下二〙 いくつかのものを組にしてある物にとりつける。
多聞院日記‐天正一二年(1584)八月一一日「菜五種〈くみつく〉、汁二、引物盆かさう、つめ餠」

くみ‐つけ【組付】

〘名〙
① 組み合わせて盛りつけること。また、その物。
※宗五大草紙(1528)公方様諸家へ御成の事「くみつけ、うへにくらげつねのごとし。大ぢうにいるべし。したに海老のふなもり」
活版印刷の一工程。印刷機の版面台に、鉛版または原版指定位置およびページの順にすえつけること。

くみ‐つき【組付】

〘名〙
① 組みつくこと。
太閤記(1625)或問「諸侯大夫等に久しくつかへ有と云共、組付などになり、多はかたすみにおしこめられ有物也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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