経営協議会[日本](読み)けいえいきょうぎかい[にほん]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経営協議会[日本]」の意味・わかりやすい解説

経営協議会[日本]
けいえいきょうぎかい[にほん]

労使協議機関の1つ。第2次世界大戦直後の中央労働委員会指針によると,経営協議会は産業民主化の精神に基づき,労働者を事業の経営に参加させるため,使用者と労働組合との協約によって設けられる常設の協議機関であるとしている。それは懇談会または諮問機関ではなく,使用者代表と労働者代表が経営上の諸問題を平等の立場で協議し,決定した事項は当事者双方が実現をはかる義務をもつことを定めている。この指針が出されたのち経営協議会は一時普及をみたが,その後日本生産性本部から生産性向上を目指す労使協議制度の基準案が出され,経営協議会は生産性向上の諸問題を中心に協議する傾向が強くなっている。

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