経済協力機構(読み)けいざいきょうりょくきこう(英語表記)Economic Cooperation Organization; ECO

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経済協力機構」の意味・わかりやすい解説

経済協力機構
けいざいきょうりょくきこう
Economic Cooperation Organization; ECO

1983年パキスタン,イラントルコのイスラム系3国によって設立された地域経済協力機構。設立後政治体制などの差から実質的な協力関係はあまり進展していなかったが,ソビエト連邦崩壊によってイスラム系諸国が独立するにいたり,1992年2月の首脳会議ではアゼルバイジャントルクメニスタンウズベキスタンタジキスタンキルギス加盟が承認され,域内貿易・投資の拡大,合弁事業の推進などが合意された。 1992年 11月にはアフガニスタンカザフスタンの加盟が承認され,加盟国は 10ヵ国となった。イランとトルコの主導権争い,アメリカ合衆国ロシアのおもわくに加え,地域紛争や資金不足などでその協力関係の拡大は必ずしも順調とはいえないが,協力圏は拡大傾向を示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android