経済構造統計(読み)ケイザイコウゾウトウケイ

デジタル大辞泉 「経済構造統計」の意味・読み・例文・類語

けいざいこうぞう‐とうけい〔ケイザイコウザウ‐〕【経済構造統計】

国内のすべての産業分野における事業所企業活動からなる経済構造を、全国的および地域別に把握することを目的とする、国の基幹統計総務省経済産業省経済センサスおよび経済構造実態調査を行い、毎年作成する。
[補説]令和元年(2019)に経済構造実態調査が始まるまでは、経済センサスの基礎調査と活動調査に基づいて5年に2回、作成されていた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「経済構造統計」の意味・わかりやすい解説

経済構造統計
けいざいこうぞうとうけい

日本のすべての産業を対象として、その詳細な構造を明らかにする統計。基幹統計の一つであり、以下の三つの統計調査で構成されている。5年に一度実施される(1)経済センサス(基礎調査および活動調査。それぞれ実施年が異なる)、経済センサス―活動調査の実施年以外の年(中間年とよぶ)に行われる(2)工業統計調査、(3)経済構造実態調査。

 もともと、基幹統計としては、経済構造統計(経済センサス)、工業統計商業統計特定サービス産業実態統計の四つが並立していた。2018年(平成30)に閣議決定された「公的統計整備に関する基本的な計画」において、経済センサス―活動調査の中間年における基幹統計調査再編が打ち出され、現在の姿になっている。工業統計は引き続き工業統計調査により作成されているが、商業統計作成のための商業統計調査と特定サービス産業実態統計作成のための特定サービス産業実態調査は、サービス産業動向調査―拡大調査とともに再編され、新設された経済構造実態調査において調査・作成されている。

[飯塚信夫 2020年12月11日]

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