絓糸(読み)スガイト

デジタル大辞泉 「絓糸」の意味・読み・例文・類語

すが‐いと【×絓糸】

よりをかけず、そのまま1本で用いる生糸白髪糸しらがいと

しけ‐いと【×絓糸】

繭の上皮からとった粗末な絹糸。節が多く、太さもふぞろいで、織物横糸などに用いる。しけのいと。しけ。

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精選版 日本国語大辞典 「絓糸」の意味・読み・例文・類語

すが‐いと【&JISEDA1;糸・菅糸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 釜糸(かまいと)五分の一から一〇分の一に分割した糸。
    1. [初出の実例]「菅糸(スガイト)のこぐらかりともなんとも、名の付ようのねへ」(出典:滑稽本八笑人(1820‐49)三)
  3. 練らない生糸を縒り合わせて柿渋液で染めた漁具糸。
    1. [初出の実例]「綸(いと)は渋をひきたる細きスガ糸にして」(出典:風俗画報‐二四五号(1902)動植門)

しけ‐いと【&JISEDA1;糸】

  1. 〘 名詞 〙 繭の上皮から取った粗末な糸。多く、織物の緯(よこいと)として使われる。しけのいと。しけ。
    1. [初出の実例]「絓絲 説文云絓〈口蝸反 漢語抄云絓絲 之介以度〉悪絲也」(出典:十巻本和名抄(934頃)六)

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