絞上・搾上(読み)しぼりあげる

精選版 日本国語大辞典 「絞上・搾上」の意味・読み・例文・類語

しぼり‐あ・げる【絞上・搾上】

〘他ガ下一〙 しぼりあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① (「あげる」は動作を完了する意) すっかり絞り終わる。堅く絞る。
※或る女(1919)〈有島武郎〉前「きりっと搾り上げたやうな寒さ」
② 腹の底から絞り出すように声をだす。苦しい声を張りあげる。
浄瑠璃・鎌田兵衛名所盃(1711頃)名所屏風「しぼり上泣ければ」
③ 布などを絞りながらひきあげる。くくりあげる。ひきまとめてくくる。
※浄瑠璃・出世景清(1685)二「承り候と衣の袖をしぼりあげ」
④ 非常に強く責める。徹底的に責めあげる。
死刑囚と其裁判長(1922)〈中西伊之助〉四「被告に有利な方へ絞り上げて行った」
金品などを取れるだけ取る。せびりとる。絞りとる。まきあげる。
※金(1926)〈宮嶋資夫〉九「三千両ばかり絞(シボ)り上(ア)げたんです」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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