絶塵(読み)ゼツジン

デジタル大辞泉 「絶塵」の意味・読み・例文・類語

ぜつ‐じん〔‐ヂン〕【絶×塵】

俗世間から離れること。絶俗。
《「荘子」田子方の故事から》ちりもたたないほど、速く走ること。転じて、徳行人格がずばぬけてすぐれていること。

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精選版 日本国語大辞典 「絶塵」の意味・読み・例文・類語

ぜつ‐じん‥ヂン【絶塵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 俗塵を絶つこと。世俗から遠ざかること。脱俗。〔茫嘩‐逸民伝論〕
  3. ( 「荘子‐田子方」に見える顔淵言葉夫子奔逸絶塵、而回瞠若乎後矣」から ) 塵もたたぬくらい早く走ること。転じて、徳行、人格、容姿などが人の追随を許さぬ境地にあること。
    1. [初出の実例]「加一顧於駑蹇。使絶塵之誉」(出典本朝文粋(1060頃)六・請被挙達弁官并右衛門権佐状〈三善道統〉)

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普及版 字通 「絶塵」の読み・字形・画数・意味

【絶塵】ぜつじん

脱俗。

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