翻訳|diagenesis
1868年,ドイツの地質学者ギュンベルC.W.von Gümbel(1823-98)が提唱した用語で,堆積物が沈積してから固化して岩石になるまでの物理・化学的変化過程を意味する。沈積直後の堆積物は間隙に富み,多量の水を含むが,堆積物がしだいに地下深くに埋没され,時間が経過すると,圧力,温度が上昇していく。この過程で堆積物の粒子間隙が減少し,間隙を満たしていた水の移動が起きる。さらに粒子相互の接触面積が広がり,その接触部は応力が集中するため選択的に溶解(圧力溶解作用)することになり,粒子相互の接触は凹凸または縫合関係を示す。溶解により水に溶けた成分は一定の物理・化学的条件のもとで溶解点の近くでも沈殿し,粒子の二次的成長と粒子間隙の充てんが起きる。こうして堆積物の間隙が減少する圧密作用と,粒子を互いに結びつけ,あるいは間隙をうめる膠結(こうけつ)作用が進行する。さらに温度,圧力が増すと既存物質の再結晶作用,鉱物が他の物質によって置き換えられる交代作用,新しい鉱物が生成する自生作用などの諸現象がみられるようになる。堆積物がさらに深く,圧力と温度もより高い場所に長く置かれれば,これらの作用が継続的に進行して固結し,堆積岩から変成岩へと変わっていく。したがって,続成作用と変成作用との間を厳密に区別することはむずかしい。一般的に続成作用が起こっている環境は温度200℃,圧力2kbarぐらいまでとみられているが,この領域も本質的な意味はない。
執筆者:岡田 博有
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diagenesis
定着した堆積物が,物理的・化学的・生物学的諸作用を受けて固結し,より固い地層(岩石)に変化していく過程の総称。石化作用とほぼ同義。地表およびその近傍で生ずる現象で,変成作用や風化作用は除く。続成作用の高い段階は変成作用との境界が漸移的であり,100~300℃付近が境界となるが,一般的に認められた基準はない。バクテリアの活動,特定成分の溶解・移動とコンクリーションの形成,荷重による粒子間隙の減少(圧密作用),粒子間隙への鉱物の沈殿・成長(セメント化作用),粒子の溶解や再結晶,火山ガラスの沸石化,イライト結晶度やビトリナイト反射率の増加,などの現象が順次,または並行して進行する。続成作用を幅広くとらえて,そのなかを早期(early diagenesis)と晩期(late diagenesis)に区別する見解に対し,早期に当たるものに限定してdiagenesisを使い,晩期にはepigenesisまたはcatagenesisなどを使う考えや,続成作用を,堆積直後および浅部埋積,深部埋積,隆起・上昇の三段階としてとらえて,それぞれ,シンダイアジェネシス(syndiagenesis),アナダイアジェネシス(anadiagenesis),エピダイアジェネシス(epidiagenesis)と呼ぶこともある。
執筆者:公文 富士夫
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
堆積物は堆積後しだいに凝固,膠(こう)結,弱い再結晶などを受けてたい積岩になる.この固化してたい積岩をつくる作用をいう.続成作用によって礫(れき)は礫岩に,砂は砂岩に,粘土は泥岩またはけつ岩にかわる.[別用語参照]変成作用
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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