綱維(読み)コウイ

デジタル大辞泉 「綱維」の意味・読み・例文・類語

こう‐い〔カウヰ〕【綱維】

大づなでつなぐこと。また、大づな。転じて、物事のおおすじ。大綱
国家の法。
寺で僧を監督し、事務をとりしきる僧の総称三綱さんごうなどをいう。

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精選版 日本国語大辞典 「綱維」の意味・読み・例文・類語

こう‐い カウヰ【綱維】

〘名〙
① 大づなでつなぎとめること。また、大づな。転じて、物事のおおすじ。
自由之理(1872)〈中村正直訳〉三「その綱維の相ひ繋属するもの強く」 〔荘子‐天運〕
② 国家のおきて。国の法度
※続日本紀‐延暦二年(783)一二月戊申「非只綱維越一レ法、抑亦官司阿容」
泰西国法論(1868)〈津田真道訳〉二「礼義廉恥等国家綱維の心を薄くし」
仏語。寺で一般の僧を監督、指導する僧の総称。寺主、上座維那など。
続日本後紀‐承和一一年(844)四月壬戌「既無綱維、令誰撿領

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普及版 字通 「綱維」の読み・字形・画数・意味

【綱維】こうい(かうゐ)

大綱。国の法度。〔三国志、呉、魯粛伝〕州の牧劉、綱維弛(たいし)す。瑜・甘、竝びに(孫)めて、蜀を取らしむ。

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