綴れ(読み)ツヅレ

デジタル大辞泉 「綴れ」の意味・読み・例文・類語

つづれ【×綴れ】

破れをつぎ合わせた衣服ぼろ着物。ぼろ。つづれごろも。「綴れをまとう」
綴れ織り」に同じ。「綴れの帯」
裂き織り」に同じ。
[類語]粗衣ぼろ弊衣襤褸

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「綴れ」の意味・読み・例文・類語

つづれ【綴・襤褸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 破れた部分をつぎ合わせた衣服。つぎはぎの衣服。転じて、ぼろの着物。つづれごろも。らんる。
    1. [初出の実例]「たま牀の花の莚もさもあらばあれ真菰か内のつづれ恋しも」(出典:出観集(1170‐75頃)恋)
    2. 「かへすがへすも娘御達の身にはつづれを着たまふとも、心に錦のはれ小袖」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)初)
  3. つづれにしき(綴錦)
    1. [初出の実例]「銀の鐺(こじり)朱檻を磨き、錦の綴は花軒に翻る」(出典海道記(1223頃)鎌倉遊覧)
  4. さきおり(裂織)

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