綴術(読み)てつじゅつ

精選版 日本国語大辞典 「綴術」の意味・読み・例文・類語

てつ‐じゅつ【綴術】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 和算で、個別の場合を秩序だてて検証し、それに基づいて一つ一般法則を帰納する方法のこと。ていじゅつ。
  2. [ 2 ] 中国南北朝時代の数学者、祖沖之の著書。円についての研究を記したものと考えられるが、現存しない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「綴術」の読み・字形・画数・意味

【綴術】ていじゆつ

天算。

字通「綴」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の綴術の言及

【綴術算経】より

…最後に〈自質の説〉と題して数学を勉強する心構えを述べ,中根元圭のくふうした問題,すなわち3辺が公差1の等差級数をなす整数値の三角形で,面積が有理数となる場合の解法を付録として終わっている。建部のいう綴術は帰納法のことで,帰納法こそ数学の問題を考える基本だとしている。本書は,(arcsinx)2のべき級数展開の方法が示されているので有名であるが,関孝和についての記述もあり,数学史上貴重な文献となっている。…

※「綴術」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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