綾威(読み)アヤオドシ

デジタル大辞泉 「綾威」の意味・読み・例文・類語

あや‐おどし〔‐をどし〕【×威】

よろいの一。を切って細く畳み、しんに麻を入れた緒でおどしたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「綾威」の意味・読み・例文・類語

あや‐おどし ‥をどし【綾威】

〘名〙 甲冑名称。綾の織物を細くたたみ、芯(しん)に麻を入れた緒で威すこと。また、そのもの。
※浄瑠璃・日本両武将始(1684‐88頃か)三「せんだんくさり あやおどし」

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世界大百科事典(旧版)内の綾威の言及

【威】より

…なお室町時代以後の当世具足にみる,威毛の間隔をおいて2本あるいは3本ずつ威した素懸(すがけ),三筋懸(みすじがけ)と称する簡略化したものもある。 威毛の材質についてみると,革威,糸威,綾威の類がある。革威には虎の皮(《平治物語》),牛革(《保元物語》)などもあるが,主として鹿のなめし革で,それに洗革,黒革,藍韋(あいなめし),紫韋,薫韋(ふすべなめし),小桜韋,小桜黄返韋(きがえしなめし),歯朶韋(しだなめし)などの染韋(そめかわ)がある。…

※「綾威」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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