綿実(読み)わたざね

精選版 日本国語大辞典 「綿実」の意味・読み・例文・類語

わた‐ざね【綿実】

  1. 〘 名詞 〙 綿の種子。種子から精製した脂肪油綿実油といわれ、薬用として乳汁分泌促進、月経異常などに用いられる。めんじつ。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「ゑのこづちの根を千本、水銀・綿実(ワタサネ)・唐がらしの粉、牛膠百斤、其外色々品々の責道具をととのえ」(出典:浮世草子好色一代男(1682)八)

めん‐じつ【綿実】

  1. 〘 名詞 〙 ワタ(綿)の種子。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「綿実」の解説

綿実

 ワタの種実で,油をとり食用油として利用するほか,粕を家畜飼料として利用する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の綿実の言及

【ワタ(棉∥綿)】より

…ワタはまたセルロース原料としても重要で,この目的には第2回目に分離した地毛があてられ,綿火薬,レーヨン,セルロイドフィルムなどの製造に用いられる。繊維を除いた種子の綿実は重要な油料で,15~20%の綿実油を含む。食用油,マーガリン,セッケンの原料とする。…

※「綿実」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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