緋水鶏(読み)ヒクイナ

デジタル大辞泉 「緋水鶏」の意味・読み・例文・類語

ひ‐くいな〔‐くひな〕【×緋水鶏】

クイナ科の鳥。全長23センチくらい。上面は緑褐色、顔から胸は赤褐色で、脚は赤い。日本には夏鳥として渡来し、水田や沼で繁殖。夜キョッキョッと鳴き、この声が古来「門をたたく」といわれた。なつくいな。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「緋水鶏」の意味・読み・例文・類語

ひ‐くいな‥くひな【緋水鶏・緋秧鶏】

  1. 〘 名詞 〙 クイナ科の鳥。全長約二三センチメートルで、大きさはウズラくらい。体の背面は暗緑褐色で、顔から胸にかけては赤褐色。あし赤色。日本・中国・東南アジア・インドに分布し、日本には夏鳥として渡来・繁殖するのでナツクイナともいい、冬鳥として渡来するフユクイナ(和名クイナ)と対比される。各地の沼沢地にすみ、繁殖期には高い声でキョッキョッと鳴く。五月から八月にかけて、水辺の草むらに営巣。古来、水鶏(くいな)として知られ、鳴き声は詩歌などに「門の戸を敲(たた)く」と形容される。くいな。《 季語・夏 》 〔本朝食鑑(1697)〕

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