総地頭・惣地頭(読み)そうじとう

精選版 日本国語大辞典 「総地頭・惣地頭」の意味・読み・例文・類語

そう‐じとう ‥ヂトウ【総地頭・惣地頭】

〘名〙
① 平安中期以降にみられる、一定地域の地頭を総轄する職。また、その人。鎌倉時代には、特に領地分割相続した小地頭の庶子たちを統率して、幕府軍役番役を勤める一族嫡流をつぐ者をいった。総領地頭。
吾妻鏡‐正治二年(1200)五月二八日「陸奥国葛岡郡新熊野社僧論坊領境、両方帯文書、望惣地頭畠山次郎重忠成敗
② 日本全国の地頭の任命権者。文治元年(一一八五源頼朝がはじめて任じられた。
承久記(1240頃か)上「地頭職の事は上古は無かりしを、故右大将平家を追討勧賞(けんじゃう)に、日本国の惣地頭に補せられ」

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