練上・錬上(読み)ねりあげる

精選版 日本国語大辞典 「練上・錬上」の意味・読み・例文・類語

ねり‐あ・げる【練上・錬上】

〘他ガ下一〙 ねりあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① まぜ合わせて、原形がわからなくなるほどにこねて作りあげる。ねってしあげる。
草枕(1906)〈夏目漱石〉六「あらゆる春の色、春の風、春の物、春の声を打って、固めて、仙丹に練り上げて」
原料などに手を加え、純良なものに作り上げる。また、計画文章などを何度も直して優れたものにする。
※京大本湯山聯句鈔(1504)「雪山の大白牛の乳より出るをねりあくるを五味の次第によいにたとゆるぞ」
社会百面相(1902)〈内田魯庵貧書生「三月以来(このかた)思想を錬上げた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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