縫包(読み)ぬいぐるみ

精選版 日本国語大辞典 「縫包」の意味・読み・例文・類語

ぬい‐ぐるみ ぬひ‥【縫包】

〘名〙
外側から縫って、中に物を包みこむこと。また、その縫ったもの。特に、綿(わた)などを中に包んで、動物などの形に作った玩具
※アパアトの女たちと僕と(1928)〈龍胆寺雄〉一「耳を立ててチョコンと坐った縫ひぐるみの狆などを眺めて居た」
歌舞伎演劇などで、犬、狐、猿、猪などの動物や怪物に扮する俳優が、その形に作って着る衣装。着ぐるみ。
※俳諧・広原海(1703)一九「唐人の真似一時のぬいくるみ
③ 歌舞伎の立ち回りなどで用いる棒。藁(わら)などを芯(しん)にして、外側を布で包み、棒のように見せる。
洒落本・見通三世相(1796か)序「縫(ヌヒ)ぐるみの棒をもって〈略〉擲則(うつときんば)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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