デジタル大辞泉
「織」の意味・読み・例文・類語
おり【織(り)】
布などを織ること。その織り方や織りぐあい。また、織ったもの。「珍しい織り」
[類語]織物
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
お・る【織】
〘他ラ五(四)〙
① 糸を機
(はた)にかけて
縦横に組み合わせて布などをつくる。
※
古事記(712)上「天照大御神、忌服屋
(いみはたや)に坐して
神御衣(かむみそ)織
(おら)令めたまひし時」
② 藺(い)、竹などの細いものを組み合わせてむしろなどをつくる。
※
万葉(8C後)七・一一二〇「み吉野の
青根が峯の蘿蓆
(こけむしろ)誰か将
レ織
(おりけむ)経緯(たてぬき)無しに」
③ (比喩的に) いろいろなものを組み合わせてつくる。組み立てる。組み合わせる。
※
萱草に寄す(1937)〈
立原道造〉 SONATINE NO.1 「果して夢にその夜習ったエリーザベトの物語りを織った」
おろ・す【織】
〘他サ四〙 (動詞「おる(織)」に
上代の
尊敬の
助動詞「す」の付いた「おらす」の変化したもの) 「織る」の
尊敬語。お織りになる。
※古事記(712)下・
歌謡「女鳥
(めどり)の、わが王
(おほきみ)の 淤呂須
(オロス)服
(はた) 誰が料
(たね)ろかも」
おり【織】
〘名〙 (動詞「おる(織)」の
連用形の
名詞化) 織ること。織りの
具合。織りかた。また、そのもの。
※
書紀(720)天武一三年一二月「
倭文連〈倭文、
此れをば之頭於利と云ふ〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報