繰越(読み)クリコシ

デジタル大辞泉 「繰越」の意味・読み・例文・類語

くり‐こし【繰(り)越(し)】

繰り越すこと。
簿記で、計算結果を次ページに書き送ること。
会計勘定次期の会計に組み入れること。
繰越金」の略。
女物和服の襟肩あきを、肩山より後ろにあけること。また、この肩山と襟肩あきまでの寸法、またはその部分名称

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精選版 日本国語大辞典 「繰越」の意味・読み・例文・類語

くり‐こし【繰越】

〘名〙
① 一会計年度または一営業年度の勘定を翌年度に持ち越すこと。
② 簿記で、計算結果を次ページに書き送ること。
③ 利益金を次期に持ち越して利益配当をしないこと。
和裁で、女物の長着や長じゅばんなどの襟肩明きを肩線よりもうしろに明けること。抜き襟にして着やすくするために行なわれる。
※会計規則(明治二二年)(1889)五十七条「定額の繰越を要するときは」

くり‐こ・す【繰越】

〘他サ五(四)〙
① 順に次に送る。次へまわす。
大友記(17C前)豊州勢高城を責事「耳川のかたへ人数をくりこしければ」
② 会計で、繰り越しをする。
会計法(明治二二年)(1889)二十一条「年度内に其の経費支出を終らざりしものは之を翌年度に繰越し使用することを得」

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