置扇(読み)おきおうぎ

精選版 日本国語大辞典 「置扇」の意味・読み・例文・類語

おき‐おうぎ ‥あふぎ【置扇】

〘名〙
① 宿を出発する時に、宿への礼に扇を残して置くこと。また、その扇。
※俳諧・両吟一日千句(1679)二「高野の麓惣箔の露〈西鶴〉 置扇檀那めくりをこころさし〈友雪〉」
② 秋になって使用しなくなり、放置しておく扇。捨て扇。《季・秋》
山廬集(1932)〈飯田蛇笏〉「コスモスの四窓の秋や置扇」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android