罷り寄る(読み)マカリヨル

デジタル大辞泉 「罷り寄る」の意味・読み・例文・類語

まかり‐よ・る【罷り寄る】

[動ラ四]寄る」の謙譲語。立ち寄る。
「見つけ侍りて―・りて侍りしに」〈宇津保・吹上上〉

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精選版 日本国語大辞典 「罷り寄る」の意味・読み・例文・類語

まかり‐よ・る【罷寄】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 「寄る」の謙譲語。
  2. 道すがら訪ねる。立ち寄る。
    1. [初出の実例]「つかさのまつりごと人まつかたが侍しをみつけ侍りて、まかりよりて侍しに」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)
  3. 重なる。多くなる。
    1. [初出の実例]「年まかりよりて、風重く成て今はただ痢病のみ仕れば」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一二)

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