義理張(読み)ぎりはり

精選版 日本国語大辞典 「義理張」の意味・読み・例文・類語

ぎり‐はり【義理張】

〘名〙
世間のつきあいなどで、義理を立て通すこと。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)一「義理はりもしらず土蔵を又立る」
交際のための費用がかさむこと。
人情本春色辰巳園(1833‐35)後「全盛な程気苦労は絶ぬ浮世の義理(ギリ)はりに、茶屋船宿はいふに及ばず、何やら角(か)やらの附とどけ」

ぎり‐ば・る【義理張】

〘自ラ四〙
① 義理を言いはる。度を過ごして義理を立て通す。
浄瑠璃・吉野都女楠(1710頃か)二「ええ義理ばったるおのこやと、取て引立ちり打はらひ」
② 交際上の馳走贈答が多すぎる。
※松翁道話(1814‐46)二「らっちもない所へ義理ばって、ポンポンしてゐやせぬか〈略〉兎角花美な心をやめにして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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