羽出木村(読み)はでぎむら

日本歴史地名大系 「羽出木村」の解説

羽出木村
はでぎむら

[現在地名]久米南町羽出木

塩之内しおのうち村の北一帯に広がる村。北西山之城やまのじよう村。当村より北東流する大谷おおたに川は大戸上だいとかみ(現柵原町)本山ほんざん川と合流し、吉井川に注ぐ。「作陽誌」によれば古くは当村のほか山之城村、金堀かなぼり村・新城しんじよう(現中央町)を含め東山ひがしやま村と称していたが、慶安三年(一六五〇)四ヵ村に分離したという。正保郷帳に村名がみえ、田七七石余・畑四一石余。元禄一〇年(一六九七)美作国郡村高辻帳では改出高一九石余・開高二九石余、村位は下。「作陽誌」では家数三〇、男一〇〇・女七〇。津山藩森氏断絶後の領主変遷は山之城村と同様。森氏時代には藩用林の大戸山の制札が立てられていた(久米郡誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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