羽根つき(読み)はねつき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「羽根つき」の意味・わかりやすい解説

羽根つき
はねつき

羽根を羽子板でつく正月の遊び。年占に由来すると思われる古い遊びであるが,羽根を蚊を食うとんぼに見立て,子供が蚊に刺されないまじないとしてつかせたとする説 (一条兼良『世諺問答』) もある。『看聞御記』に永正4 (1507) 年に追羽根が行われた記事があるところからみれば,初めはもっぱら追羽根が競技として行われたものらしく,1人でつき遊ぶ衝羽根が行われるようになったのは,のちのことらしい。

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