羽車(読み)ハグルマ

デジタル大辞泉 「羽車」の意味・読み・例文・類語

は‐ぐるま【羽車】

神体経典などを移すときに使う輿こし。天の羽車。御羽車おはぐるま

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精選版 日本国語大辞典 「羽車」の意味・読み・例文・類語

は‐ぐるま【羽車】

  1. 〘 名詞 〙 内侍所(ないしどころ)遷幸や、御霊代(みたましろ)を移す時などに用いる輿(こし)。天の羽車。おはぐるま。
    1. [初出の実例]「賢深僧正記云〈略〉諸社勧請皆羽車也」(出典:醍醐寺新要録(1620))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「羽車」の意味・わかりやすい解説

羽車
はぐるま

三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)を移動するときに用いる輿(こし)で、天羽車(あまのはぐるま)ともいう。八咫鏡は、宮中温明殿(うんめいでん)の賢所(かしこどころ)、古くは内侍所(ないしどころ)に祀(まつ)ったので、直接に神鏡の名をいわずに、賢所、内侍所といっている。1928年(昭和3)京都で昭和天皇即位式が行われたときには、四角の台で周囲欄干があり、赤地錦(にしき)の張帷(ちょうい)を巡らした羽車に登載し京都に移された。

[郷家忠臣]

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