羽陽秋北水土録(読み)うようしゅうほくすいどろく

改訂新版 世界大百科事典 「羽陽秋北水土録」の意味・わかりやすい解説

羽陽秋北水土録 (うようしゅうほくすいどろく)

出羽国平鹿郡浅舞村の玄福寺住職浄因が,多年の観察もとづき秋田地方の自然風土と生活風俗を記録した全10巻の大著で,1787年(天明7)に脱稿した。一般には知られなかったが,仏教的世界観をもとに展開された経済論,農業論として特異な内容で,とくに気象正常・異常の周期性の発見,それに適応したイネ品種の選び方などに,独自の合理性が示されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android