老人性乾皮症(皮膚のかさかさ)(読み)ろうじんせいかんぴしょうひふのかさかさ

食の医学館 の解説

ろうじんせいかんぴしょうひふのかさかさ【老人性乾皮症(皮膚のかさかさ)】

《どんな病気か?》


 皮膚の角質層(かくしつそう)の水分は加齢とともに減少し、皮膚が乾燥して白く粉を吹いたようになります(原因のほとんどは老人性乾皮症(ろうじんせいかんぴしょう))。皮膚のバリア機能が低下し、小さな刺激にも反応し、かゆみを感じやすくなります。
 とくに腰や腿(もも)前面などは服がこすれて刺激を受けやすく、かきむしると湿疹(しっしん)ができやすくなります。

《関連する食品》


〈ビタミンEやコラーゲンが皮膚の乾燥を防ぐ〉
○栄養成分としての働きから
 乾燥を防ぐにはビタミンA、コラーゲン、ビタミンCが有効です。
 ビタミンAは皮膚の新陳代謝(しんちんたいしゃ)を活発にして健康な上皮組織(じょうひそしき)をつくります。レバーウナギなどの動物性食品や、ニンジンカボチャなどの緑黄色野菜に豊富に含まれており、炒(いた)めものにするなど、油といっしょにとると吸収率が上がります。
 鶏の砂肝(すなぎも)や魚の煮(に)こごりに多く含まれるコラーゲンには、皮膚の水分を保つ働きがあり、肌の張りを回復させるのに役立ちます。ビタミンCは、このコラーゲンを体内で生成する働きがあり、皮膚のバリア機能を高めます。ブロッコリーキウイなどに多く含まれています。
 皮膚の老化を防ぐビタミンEや、皮膚を強くして湿疹を防ぐビオチンもあわせて補給しましょう。ビタミンEはウナギやたらこ、ビオチンはレバー、たまごに含まれています。

出典 小学館食の医学館について 情報

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