老耄(読み)ロウモウ

デジタル大辞泉 「老耄」の意味・読み・例文・類語

ろう‐もう〔ラウ‐〕【老×耄】

[名](スル)おいぼれること。また、その人。耄碌もうろく
「―し、血のめぐりが悪くなっているからと」〈谷崎・少将滋幹の母〉

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精選版 日本国語大辞典 「老耄」の意味・読み・例文・類語

おい‐ぼれ【老耄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「おいほれ」 ) 年を取ってぼけること。また、その人。ぼれ。多く、老人をあなどっていう場合、老人自身が卑下していう場合などに用いる。
    1. [初出の実例]「老叟(オイホレ)をして独り先名を擅(ほしまま)にせしむることなかれ」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)四)
    2. 「Voibore(ヲイボレ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))

ろう‐もうラウ‥【老耄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「老」は七〇歳、「耄」は八〇歳・九〇歳の老人の称 ) おいぼれること。もうろくすること。また、その人。ろうぼう。
    1. [初出の実例]「縁小(すくな)く年を歴て、老耄して力弱く」(出典:日本霊異記(810‐824)下)

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普及版 字通 「老耄」の読み・字形・画数・意味

【老耄】ろうぼう(らうばう)

老いぼれ。〔周礼秋官司刺〕三刺三宥(いう)三赦(しや)の(はふ)(法)を司る。~壹赦に曰く、幼。再赦に曰く、老耄。三赦に曰く、愚(しようぐ)。

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