聖エティエンヌ修道院聖堂[カン](読み)せいエティエンヌしゅうどういんせいどう[カン](英語表記)Saint-Étienne, Caen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

聖エティエンヌ修道院聖堂[カン]
せいエティエンヌしゅうどういんせいどう[カン]
Saint-Étienne, Caen

フランス北西部,ノルマンディー地方のカンにあるベネディクト会の男子修道院聖堂。1066年にウィリアム1世の命によって起工され,1077年にロマネスク建築を一応達成させたが,13世紀初頭まで改築が進められ,ゴシック建築様相を呈してきた。そのため典型的なノルマンロマネスク様式と最初のノルマン・ゴシック様式を代表する建築となった。半円アーチをもつ 3層の西正面は四つの太い支持壁によって支えられ,その上に左右両側に 3層からなる大きなロマネスク様式の方形塔が建てられ,またその上にゴシックの八角形尖塔が加設されていて,天空にそびえ立つ直截なフォルムを形成している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android