聚成笠間誌(読み)しゆうせいかさまし

日本歴史地名大系 「聚成笠間誌」の解説

聚成笠間誌
しゆうせいかさまし

一巻 東谷厳恒編

成立 天保七年

分類 地誌

写本 笠間市の小林家

解説 東谷厳恒の出生・業績は明らかでないが、「笠間客舎」で筆をとったとあり、他所の文筆家と推定される。序文に「旧記に依り、雑本を引き、草鞋を着けて古跡を探り、老父の言に随ひ、あつめて以て冊となす」とあり、「笠間城記」を基本にし、聞取り採集して和文でまとめた。笠間氏系図、歴代笠間城主を前書とし、本文は笠間の地名起源、郡名の変遷、笠間時朝の築城の経緯、景勝地、名所の由来、寺院、神社、城下町の地名と規模、山丘、古戦場など山内郷(現笠間市)の記述を本体とし、ほかに山外郷(現西茨城郡岩瀬町)宿場、寺院、神社、名勝地を加えている。終末が若干欠ける。

活字本 「聚成笠間誌」(昭和四九年)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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