聞き敢ふ(読み)キキアウ

デジタル大辞泉 「聞き敢ふ」の意味・読み・例文・類語

きき‐あ・う〔‐あふ〕【聞き敢ふ】

[動ハ下二]
ちょうど聞きつける。
「いかで―・へつらむ、追ひて物したる人もあり」〈かげろふ・中〉
多く打消しの語を伴って用いる)十分に聞き取る。とっくり聞く。
三人は―・へず悦びて輿こしにのる」〈保元・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「聞き敢ふ」の意味・読み・例文・類語

きき‐あ・う‥あふ【聞敢】

  1. 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 十分に聞きとる。はっきりと聞きつける。よく聞きとる。多く、下に打消の語を伴って用いる。
    1. [初出の実例]「賀茂川のほどばかりなどにぞ、いかでききあへつらん、追ひて物したる人もあり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)

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