聞定(読み)ききさだめる

精選版 日本国語大辞典 「聞定」の意味・読み・例文・類語

きき‐さだ・める【聞定】

〘他マ下一〙 ききさだ・む 〘他マ下二〙 聞いてこうだと判断する。聞いて確かめる。
※宇津保(970‐999頃)菊の宴「幾度にかはききさだめ給へらん
鼠坂(1912)〈森鴎外〉「物音性質を聞き定めようとすると同時に」

きこえ‐さだ・む【聞定】

〘他マ下二〙 (「いいさだむ(言定)」の謙譲語) はっきりきめて申しあげる。相談申しあげてきめる。言葉をもってはっきりとお定め申しあげる。
蜻蛉(974頃)上「帰らん日を、えこそきこえさだめね」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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