聞寄(読み)きこえよる

精選版 日本国語大辞典 「聞寄」の意味・読み・例文・類語

きこえ‐よ・る【聞寄】

〘自ラ四〙 (「いいよる(言寄)」の謙譲語) 物を言って近づき申しあげる。特に、異性恋慕の情を告げて近づき申しあげる。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「いまはかの君をいかでかとおぼせど、きこえよるべくもあらねば」

きき‐よ・す【聞寄】

〘他サ下二〙 近寄って聞く。また、ある事にことよせて聞く。
紫式部日記(1010頃か)消息文「ゆかしげなきわたりに、ただごとをもききよせ、うちいひ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android