聯(漢字)

普及版 字通 「聯(漢字)」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] レン
[字訓] つらねる・つづく・あわせる

[説文解字]

[字形] 会意
耳+(かん)。)は門関の形で、左右に貫くもの。〔説文〕十二上に「ぬるなり。耳に從ふ。耳は頰になるものなり。絲に從ふ。絲はなりてえざるなり」という。耳は馘耳(かくじ)。戦場で首級をえたときは、左耳をとった。〔周礼、夏官、大司馬〕に「たるは左耳を取る」とあり、取もまた耳を取りもつ意。その耳を撮(あつ)めて軍功を賞し、最も多きものを最という。最は多くの耳を撮めもつ意である。耳を連ねてもつので、のち聯続・聯属・聯及の意となるが、もとは馘耳をつなぐ意であった。

[訓義]
1. つらねる、つらなる、つづく。
2. あわせる、よせる。
3. ふたつならべる、ついにする、つい、れん。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕聯 太知豆良奴久(たちつらぬく)、、太加乃阿志乎(たかのあしを) 〔名義抄〕聯 ツラヌ・モトホル・ツラナル・モトホシ

[語系]
聯・(連)lianは同声。聯は耳を貫き連ねる意。は「おいこ」の類。を連続の意に用いるのは聯との通用義。(錬)lianも連属の意を含むとみられる。語彙は連字条参照。

[熟語]
聯延・聯貫・聯関聯環聯騎聯継・聯結聯娟・聯巻聯亘聯合聯鎖・聯事聯珠・聯暑・聯城・聯接・聯属・聯帯聯綴聯轡聯袂聯璧・聯・聯歩・聯名聯盟聯綿聯絡聯吏・聯立・聯類
[下接語]
姻聯・楹聯・関聯・頷聯・起聯・頸聯・結聯・牽聯・紅聯・春聯・聯・属聯・対聯・柱聯・比聯・尾聯聯・綿聯・門聯

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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