聴聞会(読み)チョウモンカイ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「聴聞会」の意味・わかりやすい解説

聴聞会
ちょうもんかい

行政機関が規則制定したり、争訟を裁決し、また、行政処分を行う際に、相手方、利害関係人および第三者等の意見や弁明を聞くためにとられる手続である。元来、アメリカ行政法上に発達した制度であり、行政の適正手続一環として位置づけられている。わが国では、許可の取消しや営業の停止等、不利益処分を行う際に認められることが多い。しかし、アメリカの連邦行政手続法のような通則的な法律がなく、法令により不統一で内容的にも不備なものが多い。

[福家俊朗]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「聴聞会」の意味・わかりやすい解説

聴聞会【ちょうもんかい】

行政機関が,規則の制定,行政処分または行政上の裁判をするにあたり,その行為適法性正当性を期して,行政手続一つとして利害関係人や第三者の意見を聞くために開く会合米国で発達した制度で,第2次大戦後日本でも採用した。→行政手続法

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