職業統合的学習(読み)しょくぎょうとうごうてきがくしゅう

大学事典 「職業統合的学習」の解説

職業統合的学習
しょくぎょうとうごうてきがくしゅう

文部科学省の体系的なキャリア教育・職業教育の推進に向けたインターンシップの更なる充実に関する調査研究協力者会議「インターンシップの普及及び質的充実のための推進方策について」(2013年)は,職業統合的学習を「産業界との連携の下,各専門分野の学問体系に基づく大学教育のカリキュラムと職業実践とを統合させた学習」と定義している。オーストラリアやイギリスから広がった概念で,具体的には報酬の有無,単位の有無,コースが必修か否かにかかわらず,実習(practicum),専門実習(professional practice)コーオプ教育(cooperative education)PBL(project based learning),産業基盤教育(industry-based learning),インターンシップ(internship),フィールドワーク教育(fieldwork education)などが含まれる。日本において職業統合的学習の代表例はインターンシップであるが,より広い概念として今後の実践的な職業教育を推進するにあたって重視されている。
著者: 亀野淳

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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