肌焼(読み)ハダヤキ

デジタル大辞泉 「肌焼」の意味・読み・例文・類語

はだ‐やき【肌焼(き)/膚焼(き)】

鋼の表面を硬化させるために、炭素をしみこませ表皮部の炭素濃度を上げてから行う焼き入れ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「肌焼」の意味・読み・例文・類語

はだ‐やき【肌焼】

〘名〙 低炭素鋼などの表面を硬化させてその耐摩耗性を増し、内部には固有のねばり強さをもたせるための熱処理。表面にだけ焼入れを施すもので、高周波焼入れが代表的。肌焼入れ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

百科事典マイペディア 「肌焼」の意味・わかりやすい解説

肌焼【はだやき】

浸炭したのち焼入れによって鋼の表面を硬化させる処理。これに適する鋼を肌焼鋼といい,通常は低炭素鋼を使用して歯車や軸などの機械部品に加工される。クロムニッケルモリブデンなどを含む合金肌焼鋼もある。なお広義に,各種の表面硬化処理を行って耐摩耗性を与え,心部にねばり強さを残した鋼を肌焼鋼と総称することもある。
→関連項目クロム・モリブデン鋼

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android