肥人(読み)コマヒト

デジタル大辞泉 「肥人」の意味・読み・例文・類語

こま‐ひと【肥人】

古代肥後国球磨くま地方に住んでいたといわれる人。

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精選版 日本国語大辞典 「肥人」の意味・読み・例文・類語

こま‐ひと【肥人】

  1. 〘 名詞 〙 奈良時代、南九州地方(鹿児島県)に住んでいたといわれる異種族視された集団
    1. [初出の実例]「従肥人等兵剽劫覔国使刑部真木等」(出典:続日本紀‐文武四年(700)六月庚辰)
    2. 「肥人(こまひと)の額髪(ぬかがみ)結へる染木綿(しめゆふ)の染(し)みにし心我れ忘れめや」(出典:万葉集(8C後)一一・二四九六)

肥人の補助注記

「万葉集」の付訓は諸本大方コマヒトであるが、一説に、熊本県球磨(くま)地方にいたという「くまびと」の変化した語ともいう。

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