精選版 日本国語大辞典 「肥後」の意味・読み・例文・類語
ひご【肥後】
[1] 西海道一一か国の一国。古くは火(肥)国(ひのくに)の一部。令制で、肥前国・肥後国に二分される。鎌倉時代は安達氏・北条氏一門、南北朝時代は菊池氏・大友氏・少弐氏が守護となり、室町時代は九州探題の分国となった。豊臣秀吉は加藤清正・小西行長を置いて支配。江戸時代は四藩と天領の天草とに分かれる。廃藩置県後、熊本・八代・人吉の三県となり、明治九年(一八七六)熊本県となる。
[2] 〘名〙 「ひごずいき(肥後芋茎)」の略。
※雑俳・末摘花(1776‐1801)二「さなきだにひごをもちいてもてあまし」
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