胎児性皮質(読み)たいじせいひしつ

世界大百科事典(旧版)内の胎児性皮質の言及

【副腎】より

…すなわち,(1)皮質の細胞は球状帯で増殖新生し,束状帯に送られ,さらに網状帯へ移行して,ここで変性退化するというエスカレーター説,(2)球状帯と束状帯の境で増殖が起こり,機能に応じて球状帯へ細胞が送られたり束状帯へ送られたりして,これらの層の幅が広くなったり狭くなったりするという説,(3)各層別々に細胞交代を行うという説があるが,いまだにはっきりしていない。なお,副腎皮質は胎児においてたいへんよく発達していて,胎児性皮質と呼ばれるが,これは生後退化消失して,成人型副腎皮質がこれにとって代わることが知られている。
[髄質]
 副腎髄質は副腎の中央部に位置し,それぞれの髄質細胞は集まって不規則に走る細胞索を形成し,索間に血管を伴った間質結合組織が進入している。…

※「胎児性皮質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」