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胸水 【きょうすい】

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家庭医学館の解説

きょうすい【胸水】
 
 正常状態でも、胸膜腔(きょうまくくう)にはごく少量の胸水が存在します。胸水は、毛細血管(もうさいけっかん)から水分がしみ出しやすくなったり(血管透過性の増大)、毛細血管内の圧が高くなったり、血液中のたんぱく質などの量が減るとその量が増えます。
 胸水は、毛細血管内圧上昇や血液中のたんぱく質が減る低たんぱく血症などでおこる(非炎症性の)濾出性胸水(ろしゅつせいきょうすい)と、血管から水分がしみ出しやすくなる、炎症が原因滲出性胸水(しんしゅつせいきょうすい)に分けられます。
 濾出性胸水は、胸水の産生や吸収に関する全身的な要因からおこることが多く、もっともよくみられるのは、心不全(しんふぜん)による胸水です。ついで肝硬変(かんこうへん)、ネフローゼ症候群などが原因としてあげられます。
 滲出性胸水をおこす代表的な病気には、がん、細菌性肺炎結核性胸膜炎、膠原病(こうげんびょう)などがあります。


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世界大百科事典 第2版の解説

きょうすい【胸水 hydrothorax 

胸膜腔内に存在する液体。正常人でも少量(約10ml)存在し,肺の呼吸運動の際の壁側胸膜と臓側胸膜との間の潤滑油の役割を果たしていると考えられている。種々の病気によって胸水は増加するが,そのときの液の性状によって漏出液と滲出液に大別される。漏出液は黄色透明の液体で,その比重は1.015以下タンパク質含有量3.0g/dl以下で細胞成分も少ない。心不全,肝硬変,腎疾患などによる全身性浮腫一部分症状としてみられる場合が多い。


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デジタル大辞泉の解説

きょう‐すい 【胸水】
 
胸膜腔に貯留した液。通常は少量が胸膜の表面をうるおしているが、胸膜炎肺癌(はいがん)・肝硬変などの際に増加する。

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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大辞林 第三版の解説

きょうすい【胸水】
 
胸膜腔にたまる液。胸膜炎の場合に多くみられる。 → 胸膜


(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の胸水の言及

【胸膜】より
…呼吸に際して胸郭が大きさをかえるとき,2枚の胸膜が滑りあいながら,肺は膨らんだり縮んだりする。胸膜に炎症が起こったり,心不全などの場合には,胸膜腔に大量の水がたまる(胸水)。胸膜炎のあと,2枚の胸膜が癒着したりすると,肺の伸縮運動がうまく行えなくなるため,肺活量の減少が起こる。…
【胸膜炎】より
胸膜に起こる炎症で,肋膜炎ともよばれ,胸膜腔内に滲出液(胸水)が貯留する。滲出液が膿性の場合には膿胸(または化膿性胸膜炎),血性の場合には血性胸膜炎とよばれる。…
※「胸水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。


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