胸騒(読み)むなさわぎ

精選版 日本国語大辞典 「胸騒」の意味・読み・例文・類語

むな‐さわぎ【胸騒】

〘名〙
心配事凶事などのために心臓鼓動がにわかに激しくなること。心悸
八幡愚童訓(乙)(1301‐04頃)上「当番の御殿司覚豪、宿房に打まどろみて有けるを、俄に、『御行(みゆき)なるべきに参べし』と仕丁来りて申と思て、打おどろきて、むなさはぎしけれ共」
② 凶事の予感としてなんとなく心が穏やかでないこと。
曾我物語(南北朝頃)六「父のために法華経よみて、本尊にむかひ念誦しけるが、しきりにむなさわぎしけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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