脂付く(読み)アブラヅク

デジタル大辞泉 「脂付く」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐づ・く【脂付く】

[動カ四]からだに脂肪分が多くつく。肌の色つやがよくなる。
手足はだへなどのきよらに肥え、―・きたらむは」〈徒然・八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「脂付く」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐づ・く【脂付・油付】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙
  2. 皮膚につやがある。健康な肌である。
    1. [初出の実例]「肥え膩(アフラツキ)〈略〉精妙なる飲食を食噉しては」(出典:石山寺本瑜伽師地論平安初期点(850頃)二三)
  3. 肥える。
    1. [初出の実例]「百姓に有らゆる膏(アフラツケ)る血を以て、用て愛馬に塗る」(出典:守護国界主陀羅尼経平安中期点(1000頃)一〇)
  4. 脂肪や油が衣服などに付く。また、油が水に混じる。
    1. [初出の実例]「渭水があぶらついて流は宮女がびん水をすつるがををいほどに」(出典:古文真宝笑雲抄(1525)一)
  5. ( 比喩的に ) 物事に熱中する。
    1. [初出の実例]「Aburazzuqi, u, uita(アブラヅク)〈訳〉〈略〉また、時には比喩として、〈略〉自分が習っている事や好きな事に愛着を感じて、それに熱中する」(出典:日葡辞書(1603‐04))

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