脂付・油付(読み)あぶらづく

精選版 日本国語大辞典 「脂付・油付」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐づ・く【脂付・油付】

〘自カ四〙
皮膚につやがある。健康な肌である。
※石山寺本瑜伽師地論平安初期点(850頃)二三「肥え膩(アフラツキ)〈略〉精妙なる飲食を食噉しては」
② 肥える。
※守護国界主陀羅尼経平安中期点(1000頃)一〇「百姓に有らゆる膏(アフラツケ)る血を以て、用て愛馬に塗る」
脂肪や油が衣服などに付く。また、油が水に混じる。
※古文真宝笑雲抄(1525)一「渭水があぶらついて流は宮女がびん水をすつるがををいほどに」
④ (比喩的に) 物事に熱中する。
日葡辞書(1603‐04)「Aburazzuqi, u, uita(アブラヅク)〈訳〉〈略〉また、時には比喩として、〈略〉自分が習っている事や好きな事に愛着を感じて、それに熱中する」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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