脱炭酸酵素(読み)ダツタンサンコウソ

化学辞典 第2版 「脱炭酸酵素」の解説

脱炭酸酵素
ダツタンサンコウソ
decarboxylase

デカルボキシラーゼともいう.リアーゼ一種で,カルボン酸またはアミノ酸カルボキシル基を脱炭酸し,二酸化炭素を生成する反応を触媒する酵素総称.反応の平衡が,いちじるしくカルボキシル化方向に偏っている場合にカルボキシラーゼとよぶ場合がある.ピルバートデカルボキシラーゼはピルビン酸塩をアセトアルデヒドと二酸化炭素にする反応を触媒する.アミノ酸の脱炭酸酵素はピリドキサール5-リン酸補欠分子族とし,アミンと二酸化炭素を生成する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android